採用試験を控えています。面接を通過するには、何が重要ですか?
面接室の空気が嫌いです。緊張してしまいます。
アイコンタクトも苦手です。いい方法を教えてください。
このような疑問をお持ちの方、多いと思います。
私は病院薬剤師の職業がら様々な医師や看護師長などの目上の人と接する機会が多いです。
過去には1カ月に1回くらい叱られたり、キレられる時期もありました。私のコミュニケーションに問題あったのだと思います。そのため本やネットでコミュニケーションの方法をひたすら調べ実践したところ、今では多くの先生や看護師の信頼を得られていると自負しております。
面接においても全く同じ考え方であり、困っている方の参考になればと思い、心理学的な簡単な改善方法をいくつか紹介していきます。よろしければ少々お付き合いください。
採用される面接で重要な行動
自己PRでは嘘をつかない
アピールポイントが見つからず、嘘をつきたくなる気持ちはわかります。
能力の噓(英語・パソコンができるなど)や経験の嘘(留学・ボランティア・バイトリーダーなど)は突っ込まれるとバレる危険性が高いのでやめておきましょう。バレると1発KOです。嘘をつく人を採用したいと思う面接官はいないでしょう。
嘘をつくと、心の底では後ろめたさが残り、のちの話がぎこちなくなったり、話より重要なアイコンタクトや笑顔ができなくなる可能性があります。
以上を踏まえると、嘘をついても後ろめたくならないくらいの小さな嘘なら、つかない方が得ということです。
嘘をつくより効果的なコツを以下に紹介していきます。
メラビアンの法則を理解し、第一印象をよくしよう
面接は3秒で決まっていると聞いたことはありませんか?
様々な面接本には記載されている内容ですが、簡単に説明します。
アルバート・メラビアンというアメリカの心理学者は、人間のコミュニケーションの中で、印象に影響を与えている情報は主に3つから成り立っているとしました。「言語・聴覚・視覚」です。この中で最も影響が大きいのは「視覚」であると示しました。これが「メラビアンの法則」です。
より詳しく分析したものが「7-38-55のルール」と呼ばれるものです。印象に影響する割合を示しています。
言語情報(素晴らしい話)・・・・・・・・・・・・・7% ★
聴覚情報(丁寧な言葉遣い、落ち着いたトーン)・・・38% ★★
視覚情報(笑顔、アイコンタクト、良い姿勢)・・・・55% ★★★
何を重視すればよいか一目瞭然ですね。嘘が不要というのも納得できると思います。話の内容も大切ですが面接に臨む姿勢をまずは整えましょう。
ハロー効果で印象を操る
「ハロー効果」・・・相手の最も目立つ特徴により、相手の印象を決定してしまうこと。
人間は会った瞬間に、一番の特徴を見て仲良くできるか判断する本能があるのです。
つまり、面接官に「賢そう」と思わせることで、のちの話もその印象のまま聞いてもらえるようになります。
好印象を与えるには、
人は楽しそうにしている人に巻き込まれたくなる性質があります。クールな印象よりも、笑顔で丁寧に接してくれる人の方が、頭がよく見えるという心理学的なデータを利用して、相手に「この人は好印象」と思い込ませましょう。
面接で緊張を抑える方法
以下の記事は参考文献としてメンタリストDaiGoさん著「超トーク力」を読んで私が実践してよかったものになります。面白いので興味があればやってみてください。
アイコンタクトトレーニング
目を合わせることができないと「オドオドしている?」「嘘をついている?」というマイナスの印象になります。目を合わせる恐怖心を和らげるトレーニングです。
「アイコンタクトトレーニング」はドイツのヴュルツブルク大学の研究で提唱されたものです。
手順は以下の通りです。
①2人1組となり、5分間目を合わせ続けます。
②目を合わせているときの感情の変化を意識します。
③5分後、浮かんできた感情を共有します。
アイコンタクトが気まずく感じる。目をそらしたい。。
目が合っていると少し怖いし、緊張する。
このトレーニングで、相手も自分と同じで「気まずい」「目を逸らしたくなった」「少し怖い」などの感情を抱いていることに気づくでしょう。その湧き上がってくる感情は、決して相手が威嚇をしているわけではなく、自分が勝手につくりだしたものだと理解できます。相手も同じと思うことで、アイコンタクトをしても「緊張」を感じにくくなるのです。
空席エクササイズで模擬トレーニング
- 面接官の前に座ると緊張してまっしろになってしまう。
- 苦手な人がいて目の前で話せなくなる。
という人がいると思います。面接のトレーニングに使えますし、苦手な人だけどコミュニケーションを避けられない時にも使えます。
これは、イギリスのヨーク大学の推奨です。方法は以下に示します。
①椅子を2つ用意し片方に座ります。
②向かい合った椅子に面接官or苦手な人が座っているイメージをします。
③面接や話の流れを想像します。
④イメージの会話でうまくいかない点があれば、話し方を変えるなどで、相手の反応が変わるかを想像してください。
⑤うまくいかなそうだけど、言えばスッキリするセリフも想像で試しに言ってみて、相手の反応を想像する。
これは、会話のシュミレーションをしながら、「いい方向に向かう話し方」と「悪い方向に向かう話し方」を分けて頭を整理することができます。そして話をいい方向にもっていくことができる自信がつきます。
あえてうまくいかない言い方も想像することで、悪い話の流れをイメージできるため、やらないように再認識します。
上手く面接を乗り切れるイメージを作ってください。
面接の内容についての対策は別記事で解説しています。↓
【転職】転職回数が多い薬剤師は不利?理由と内定する方法を現役薬剤師が解説
緊張は実は味方
どうしても緊張してしまうことはありますよね。
「緊張」=「集中力が高まっている」と考えましょう。
ノルアドレナリンという物質が分泌される。実はこれはパフォーマンスを高めてくれる物質です。
緊張しているということは、いい感じに集中できているぞ。いいパフォーマンスを出す準備ができている。よし、やってやるぞ。
今回の記事が少しでもお役に立てたならとても嬉しいです。
ぜひ「好印象」を目指して頑張ってください。
応援しています!
まとめ
- 第一印象が最も大切。笑顔でゆっくりと話す。
- アイコンタクトは怖くない。ただの自分の感情。
- 面接の成功するイメージを練る空席エクササイズ。
- 緊張は高ぶっているということ。いいパフォーマンスを出す準備。
コメント